ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

ひとコマ絵日記

またあとで、抱っこしようね。 おまけ

ここ数日で、朝のお見送りの様子が不意に変わりました。 あの、涙なみだの数ヶ月はどこへ行ったのかと驚いてしまう程です。 随分な変わりようは、保育園のお友達の影響もあるのでしょうか。 あんまりあっさりしたお別れも寂しいような、 そんな勝手な親心も…

またあとで、抱っこしようね。

何やら本当に、あっという間で日が経ってしまいました。 仕事へ出るようになり、毎日とにかく慌ただしくて、 世のお母さんたちはよくこれで暮らしを紡いでいられるものだと 感心してしまいます。 せわしい朝に始まり、休む間もなく夜になったかと思うと、 い…

分け合って、分け合って…。

ハルが、自分の大好きなものを食べているときに、 それを半分こなどで分けてくれることがあります。 ちいさい子ども向けのお菓子はどうも割高ですし、 果物もなかなかによいお値段がするので、 本当はハル一人でどうぞという気持ちもあるのですが、 その優し…

ハルの絶望

ハルは、転んだ際などは割に平然としているのですが、 思いがけないことで不意に泣き出すときがあります。 先日は、お出掛けをしようと身支度を整えているなか、 ハルが持っていきたいと言っていた絵本を 私のリュックサックにしまったところ、急に泣き崩れ…

ハルの哀しみ

ある、おやつどき。 ハルの大好きな甘栗をお皿に出すと、 そのままでは喉につかえそうな、少し心配になる大きさでした。 そこで、「半分に割ってから食べよう」と提案すると、 すんなり了承してくれたハル。 ところが、いざ割ったものを差し出すと、 突然大…

ハルのお喋り

ハルは、「する」という単語を「しゅ」と言います。 おそらく、こののち、「しゅ」から「しゅる」になり、 「する」に落ち着くものと思われるのですが、 私は今の「しゅ」という話し方がとても好きです。 その言葉を聴きたいがために、 ついつい誘導してしま…

名探偵お母さん『暗号を解読せよ』

これは、まるで無意識のうちにしていたことなのですが、 ハルに話しかけるとき、私は色々なものの名前の後に 「さん」という敬称をつけていました。 林檎さん、バナナさん、蜜柑さん、クマさん、 ゾウさん、冷蔵庫さん、等々。 あまり考えなしのことでしたの…

名探偵お母さん『残された歯形の謎』

林檎を食べている途中で、 隣の部屋へと走って行ってしまったハル。 声を掛けても戻らないので仕方なしに様子を見に行くと、 ハルはすでに遊びに夢中です。 そして床には、ぽつんと転がる、かじりかけの林檎。 「ハル、林檎さんはハルに美味しく食べてもらい…

ハルのおすすめ おまけ

食事の際、なかなかエプロンをつけたがらないハル。 食べこぼしたものを受け止めてくれること、 服が汚れずに済むこと、似合っていて可愛いこと等々、 食事用エプロンがいかに頼もしく素敵な存在か、 という話を切々としていたら、 逆にハルからすすめられて…

ハルのおすすめ

久しぶりに、揃って出掛けようと、 身支度を整えていたときのことです。 後ろから呼ぶ声に振り返ってみれば、 首元にハルのよだれかけを掲げた夫の姿がありました。 実に得意げな顔で、 「(お父)しゃん!」と、しきりに夫を指差すハル。 どんなわけで花柄…

チーズ違い?

気がつくと、ハルが食べ物のチーズのことを 「わんわん」と言うようになっていました。 おそらくは、アニメ『それいけ!アンパンマン』に出てくる 名犬チーズと混同しているものと思われるのですが、 それにしても一体どう解釈すればそれで納得ができるのや…

お花の赤ちゃん

ハルは、花の蕾や木の葉の芽のことを「赤ちゃん」と呼んでいます。 ハルがまだうんとちいさい頃、それこそ赤ちゃんだったときに、 私が散歩などへ行く度そうしたものを見かけては 「ほら、ちいさいねぇ。お花の赤ちゃんみたいだね。」と話していたので、 自…

ハル、静電気と出会う。

寒風吹きすさぶ中、ハルと公園で遊んでいた時のことです。 ハルが自分で帽子をかぶり直した際、くしゃくしゃになった髪の毛を、 私が整えようと手で触れた瞬間、その子はやってきました。 冬の困ったさんでお馴染みの、静電気です。 私は、ああそんな季節か…