ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

ハルの哀しみ

 

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ある、おやつどき。

ハルの大好きな甘栗をお皿に出すと、

そのままでは喉につかえそうな、少し心配になる大きさでした。

そこで、「半分に割ってから食べよう」と提案すると、

すんなり了承してくれたハル。

 

ところが、いざ割ったものを差し出すと、

突然大きな声で泣き出しました。

どうやら、思っていたよりずっと

栗がちいさくなってしまったことが哀しかったようです。

 

子どもの頃、取り返しがつかないということを

とても恐れていた私ですが、ハルにとっては、

初めての“こんなはずじゃなかった”という思いだったのかも知れません。

 

 

何気なくの振る舞いや、

善かれという気持ちからしたことでさえ、

望まぬ結果に繋がることがある人生。

 

ハルにはずっと幸せでいてほしいけれど、

甘栗を半分にしたら思いのほかちいさかった、

ということより哀しい出来事が、

きっとこの先、幾らでもあるから…。

 

ハルには、どうか、たくましく育ってもらいたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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