ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

今日のハル-二歳四ヶ月

“皆幸せ”が、幸せ。

ハルは、誰かが怒ったり泣いたりしている様子が苦手です。 絵本でそうした場面に出くわすと、見せないでと言わんばかりに 逃げ出し、早く先の頁へ進むよう遠くから指示を出します。 テレビの場合には、同じく隣の部屋などへ駆け込み、 物陰から不安げに見つ…

ハルの絶望

ハルは、転んだ際などは割に平然としているのですが、 思いがけないことで不意に泣き出すときがあります。 先日は、お出掛けをしようと身支度を整えているなか、 ハルが持っていきたいと言っていた絵本を 私のリュックサックにしまったところ、急に泣き崩れ…

ハルの哀しみ

ある、おやつどき。 ハルの大好きな甘栗をお皿に出すと、 そのままでは喉につかえそうな、少し心配になる大きさでした。 そこで、「半分に割ってから食べよう」と提案すると、 すんなり了承してくれたハル。 ところが、いざ割ったものを差し出すと、 突然大…

ハルのお喋り

ハルは、「する」という単語を「しゅ」と言います。 おそらく、こののち、「しゅ」から「しゅる」になり、 「する」に落ち着くものと思われるのですが、 私は今の「しゅ」という話し方がとても好きです。 その言葉を聴きたいがために、 ついつい誘導してしま…

名探偵お母さん『暗号を解読せよ』

これは、まるで無意識のうちにしていたことなのですが、 ハルに話しかけるとき、私は色々なものの名前の後に 「さん」という敬称をつけていました。 林檎さん、バナナさん、蜜柑さん、クマさん、 ゾウさん、冷蔵庫さん、等々。 あまり考えなしのことでしたの…

名探偵お母さん『残された歯形の謎』

林檎を食べている途中で、 隣の部屋へと走って行ってしまったハル。 声を掛けても戻らないので仕方なしに様子を見に行くと、 ハルはすでに遊びに夢中です。 そして床には、ぽつんと転がる、かじりかけの林檎。 「ハル、林檎さんはハルに美味しく食べてもらい…