ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

おすすめの番組『ノージーのひらめき工房』

 

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我が家でよく観る大好きなテレビ番組のひとつが、

NHKEテレで放送中の『ノージーのひらめき工房』です。

 

登場するのは、お日様のように元気いっぱいな

ひらめきの妖精ノージーと、可愛らしいシナプーたち。

「見る」「感じる」「考える」「試す」といった過程に寄りそい、

結果ではなく発想のプロセスを大事にすることがコンセプトだそうです。

物知りなクラフトおじさんと一緒に、

毎回、様々なひらめきから楽しく工作をしています。

  

 

ある日の回で、皆が挑戦していたのは粘土遊び。

まず、ひとりめのシナプーだけが正解を見て、それを粘土で作り、

途中で次のシナプーに交代します。ふたりめのシナプーは

目の前にあるかたちから正解を想像して続きを作り、

さらにもうひとりのシナプーが引き継いで完成を目指す、というものです。

 

結果、ひとりめのシナプーが見た「鉛筆削り器」は

見事、素敵な「パイナップル」になりました。


そのとき印象的だったのが、

「正解でなくても成功」という

クラフトおじさんの言葉です。

 

シナプーたちが、正解を思い浮かべながら

楽しそうに粘土をこねて、驚いたり、笑ったりしている様子は、

出来上がったものがたとえ「正解」ではなかったとしても、

確かに「成功」なのだという気がします。

 

 

実のところ、

誰もが認識を共有する「正解」以外の何かを

求められることは、案外と多くあるように思います。

ときには、良し悪しや出来不出来といった概念が

及ばないことさえ、あるかもわかりません。


あらかじめ決められた「かたち」に依らず、

物事の在るべき姿を探し出す。

その必要に迫られたとき、私たちの心は、

どれだけ伸びやかに自分や自分を取り巻く世界と向き合えるでしょう。


何かを不思議に思ったり、考えたりしながら、

自分自身で世界を確かめていくことは、

物事の本質や、世界の輪郭に触れながら、

同時に自分の存在を確かめていくことのようでもあります。

 

よくよく振り返ってみれば、

それこそがまさに子どもの好奇心の在り様

そのものとも言えるかも知れません。

 


番組で流れる曲のひとつに、

こんな歌詞があります。

 

 

 かんじたままに かいたけど

 なかなか じしんがもてないよ

 そんなとき あのこがかけより

 まほうのことばを くれたんだ

 

 それいいね! それいいね!

 あかるくはねた そのこえで

 それいいね! それいいね!

 なんだか ゆうきがわいてきた

 

 (中略)

 

 それいいね! それいいね!

 まほうのことばで ぼくらは

 それいいね! それいいね!

 じぶんのことが すきになる

 

 

・・・初めてこの曲を聴いた時、

私は自分でも思いがけない程に感極まってしまいました。

まるで自分のなかにいる幼い私までもが、

魔法の言葉をかけてもらったように思えたのです。

 


何かに見惚れ、あるいは触れて、

世界の豊かさに感動する喜びは、

生きることそれ自体の

体現であるようにも感じられます。


自分の心を大切にすること。

同じように、誰かの心も大切にすること。

それは多様性を認めたなかに幸せを見いだすことであって、

ノージーたちが工作を通じて教えてくれる色々のことは、

どうも幸せに生きるための力にもなるように思うのです。

 


他にも素敵な曲や、面白い企画がたくさんあります。

おうち遊びの参考にもなりますし、ぜひ一度ご覧になってみてください。

 


愉しくて、発見があって、

自分を少し好きになれるような、

そんな素敵な番組です。

 

 

 

 『ノージーのひらめき工房』

放送時間(Eテレ) 

土曜日    午前 7時30分~7時45分(15分)

再放送月曜日 午前 10時~10時15分(15分)

       水曜日 午後 3時45分~4時(15分)

 

 

 

 

 

 

 

 

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