ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

なんとしよう。

 

 

 

あの子が、そっと息をする度に。

あるいは まばたきや、頷き、微笑み、

涙を流したりなどする その度ごとに、

どこか少しずつ違っていく気がして、

ただひたすらに見つめてしまう。

 

いつの日か、私は あの子の

ちいさな手のぬくみを思って泣くでしょう。

 

いつの日か、私は あの子の

やわらかな髪の匂いを思って泣くでしょう。

 

いつの日か、私は あの子の

憤る懸命さを思って泣くでしょう。

 

いつの日か、私は あの子の

驚きや喜び、その真っ直ぐな瞳の色を思って泣くでしょう。

 

知っていてなお、

留まることのできない日々をなんとしよう。

 

 

いとおしさと もどかしさで、

たまらずあの子を抱きしめる。

抱きしめる、抱きしめる、抱きしめる、

抱きしめる。

 

こんなとき、無心に抱きとめてもらえるのは

いつまでだろうと思いながら。

 

 

 

 

 

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