ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

あの子と、私。

 

 

何もかも上手くいかなくて、

すべてを投げ出してしまいたくなる日でも、

あの子の頬を、髪を、撫でることはできる。

 


胸の苦しくなるほどに憂鬱で、

溜め息のもれる日でも、

あの子をぎゅっと、抱きしめることはできる。



思わず涙のこぼれるような、

ひどく気持ちの塞ぐ日でも、

深呼吸をして、

あの子に大好きよって言うことはできる。


疲れ果てて倒れ込むように眠る日でも、

寝ているあの子のちいさなおでこに、

おやすみのキスをすることは、できる。


 

 

一緒にごはんを食べられない日には、

あの子が美味しそうにほおばる顔を

思い浮かべよう。



お散歩へ行けない日には、

帰って、あの子と二人、手をつなごう。


ほとんどお話を聴くことのできない日には、

何かひとつくらい、あの子の言葉に頷いて、

あの子の世界に感動しよう。


あの子が泣くとき隣で寄り添えない日には、

あの子の一等お気に入りの歌をうたおう。


 


あの子と、私。

今日も、明日も、たくさん笑おう。

あの子が笑えば、私も笑う。
私が笑えば、あの子も笑う。

 


ほら、おいでおいで。
野薔薇が咲いているよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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