ごめんね、
それは、とある休日の朝…。
食事の支度を済ませ、さぁそろそろ夫を起こそうかという頃、
ハルがねずみのぬいぐるみと何やら相談をしていました。
「チューチューはどこに座る?お母しゃんのおひじゃ?」
どうやら、チューチューはお母さん、
つまり私の膝に座りたいと言っているようです。
「そっかぁ、でも…。」と、考え込むハル。
「ごめんね、チューチューは
お父しゃんのおひじゃでもいい?
…ごめんね!!」
近頃のハルは、
ごっこ遊びなどの設定が随分と複雑化して、
感情表現もとても豊かです。
とは言え、このときの苦渋の表情ときたら!
なんとか、お父さんの膝で我慢をしてもらおうと、
心苦しいながらにチューチューを説得します。
それでもチューチューは、
やはり私の膝に座りたいと話しているのか、
「そしたらしゃ、一緒にお母しゃんのおひじゃにしゅわろう、ね。」
そんなハルの提案で話がまとまったようです。
「お母しゃん、チューチューも、
ハルと一緒にお母しゃんのおひじゃにしゅわりたいって。良い?」
私を見上げて、嬉しそうに尋ねるハル。
・・・ハルとチューチューの愛をいっぱいに受けて幸せな私でしたが、
反面、夫(と夫の膝)に、心から同情してしまったのでした。