ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

またあとで、抱っこしようね。

 

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何やら本当に、あっという間で日が経ってしまいました。

仕事へ出るようになり、毎日とにかく慌ただしくて、

世のお母さんたちはよくこれで暮らしを紡いでいられるものだと

感心してしまいます。

 

せわしい朝に始まり、休む間もなく夜になったかと思うと、

いつも、ほとんど気絶するように眠ってしまうのです。

 

ハルも、保育園でがんばっていることの反動か、

全力の甘えや癇癪を見せ、

親子共々やたらとくたくたの数ヶ月でした。

 

今日は偶然が重なり、久しぶりに

こうして近況を綴る機会を得ましたが、

私はまだ当分この調子のまま、秋を迎えそうです。

 

ハルはと言うと、先月の途中頃から

ようやく保育園にも馴れ、楽しく通園できるようになってきました。

四月から、実にふた月以上かかりましたが、

今では、先生やお友達のことを嬉々として話してくれています。

 

 

朝は、私の方が早く家を出るので、

夫と保育園へ向かうハルは、玄関で見送ってくれます。

そして、そんなとき、いつもこんなふうに言うのです。

 

「またあとで、抱っじゅしようね。」

 

その、どこか覚悟を決めたような表情は、

けれどもこの上なく切なくて、

涙ながらに言われると、いよいよ

ぎゅっとぎゅっと、抱っこせずにはいられません。

 

「うん、またあとで、抱っこしようね。

保育園から帰ったあとでも、沢山、抱っこしよう。」

「ね、抱っじゅしようね。」

「ね、抱っこしようねえ。」

 

 

離れて過ごす時間を、なかったことには

できないのかも知れませんが、

毎朝、こうしてお互いへの思いを伝え合うひとときが、

今の寂しさそのもののようでもあり、また、幸せでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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