ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

名探偵お母さん『暗号を解読せよ』

 

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これは、まるで無意識のうちにしていたことなのですが、

ハルに話しかけるとき、私は色々なものの名前の後に

「さん」という敬称をつけていました。

 

林檎さん、バナナさん、蜜柑さん、クマさん、

ゾウさん、冷蔵庫さん、等々。

あまり考えなしのことでしたので、

「さん」をつけるものとつけないものの境も曖昧です。

 

もともと、私自身が物を擬人化して捉えるような節があり、

また絵本の影響などもあって、自然にそのような言葉が

出たものと思われます。

 

「ハル、おさじさんに優しくよ。」といったように、

何かにつけ、ものを大切にするよう話すには、

なかなか功を奏しているかに思われる、この呼び方。

一方で、困っていることもあります。

まだ言葉のはっきりと出ないハルが、繰り返し耳にし、

比較的発音もしやすい「さん」の箇所ばかりを拾って話すため、

何を言うにも「しゃん(さん)!」になってしまうのです。

 

「しゃん、しゃん!」

(お母さん、林檎さん食べよう!)

 

それはもはや、暗号そのもの。

「しゃん」の前に来る微細な音の違いや、ハルの仕草、

その場の状況などに照らして、

言わんとすることを推理しなくてはいけません。

 

まさか、こんなことになるとは…。

事態を迷宮入りさせないよう、毎度、探偵気分で挑んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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