踊りに夢中
近頃、ハルが突然、踊り出すことがあります。
以前にご紹介した“くるくる”との違いは、手の動きも加わること。
ひらひら、よいしょよいしょ、
なにやらとても愉快に部屋の中を踊ってまわります。
きっかけはよくわからないのですが、
今のところは食べたものが特別好きな味だったとき、
もしくはテレビ番組で流れる曲が何か妙に調子の合うときに、
それは見られます。
嬉しかったり、楽しかったり、
まさに心踊るような気持ちから、
本当に踊り出してしまったというふうです。
誰に教わるでもないことですから、
もう踊らずにはいられないという心持ちに自然となるのでしょう。
考えてみれば、確かに世界中どこの文化にも
踊りは欠かせないもののように思われますし、
実に人間の原初的な身体表現なのかもわかりません。
思わず踊り出したくなるようなことのある毎日、
それはなんて幸せなのでしょう。
ハルが踊る様子を見ていると、私まで浮き浮きと嬉しくなり、
つい骨折のことを忘れて一緒に踊ってしまいたくなるのでした。