ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

ハルの成長

 

ハルは、もう特に転んだときのことを

思い出すでもなく元気にしていますが、

時折私の足を指差しては様子を伺うような素振りを見せます。

どうも、いつもとは勝手が違うらしいということは、

ハルなりに薄々感じるものがあるようです。

 

「いたいのいたいのとんでけってしてくれる?」と言うと、

得意気に「ポーン」とやってくれるので、

それがあんまり可愛らしくて、つい度々お願いしてしまいます。

 

本当のところを言えば、骨折した箇所に負担のない限り、

痛みは感じず、普段はひたすら不自由なだけなのですが、

用心のため、ハルには少し大げさに伝えてるようにしています。

気に掛けてくれてはいても、やはりふとした瞬間には

意識にのぼらないこともあるので、

「お母さんの左足さん、いたいいたいなのよ。」と

説明する都合上、常に痛いことになっているのです。

 

そのかいもあってか、ここのところ、ハルはとても協力的です。

これまでいやがっていたチャイルドシートにすんなり座ってくれたりなど、

もしや私の状態をおもんばかってのことかと驚きもします。

 

思えば最近になって、ハルは誰かの感情や場の雰囲気などを、

随分しっかりと察するようになりました。

 

一歳を過ぎたばかりの頃は、公園などで泣いている子がいても、

にこにこと笑いながら近づいていたハル。

あまりに状況にそぐわない反応を見せるので、

こちらが慌ててしまう程でした。

 

それが、絵本のこぐまちゃんの泣いている様子をいやがったのに始まり、

そのうちに色々の絵本や子ども番組で、誰かが泣いていたり、怒っていたり、

あるいはけんかをしていたりする場面をいやがるようになったのです。

お気に入りの絵本は内容を覚えているので、いやな頁を開こうとしないハル、

テレビでは「ピッピ!」と即座に場面を変えるよう指示を出します。

 

いやがる、と言うよりはこわがっているふうでもあり、

大丈夫なのよと言い聞かせもするのですが、なかなか納得しません。

 

大人の感覚では少々過敏にも思えますし、

安心させてあげたいという気持ちにもなるのですが、

本人がいやだと言うものを無理矢理観させるのも良くないような気もします。

私自身、子どもの頃は、不安で仕方がないときに「大丈夫だから」と

大人の笑っている様子が、まるで突き放されたように感じられたものです。

もちろんこんなとき、大人に悪気はないのですが・・・。

 

ですので、せめてしっかりと抱きしめたりなど、

ハルの心持ちのできるだけ落ち着いた状態で、

一寸ずつ慣れるようにしていけたらとは考えています。

 

いずれにしても、こうして周囲の心と向き合いながら、

関係を築くことでハルの世界が広がっていくのかと思うと、

また新たな成長を目の当たりにして感慨もひとしおです。

 

 

そんな成長著しいハルですが、近頃、わざと聴こえていない、

あるいは気づいていないふりをするようなこともあります。

それは、自分にとって都合の悪い話だと思っていそうなときや、

なにがしかテレビ番組を観ているときなどです。

本当に夢中になっているときと比べて、目線の外し方や顔の背け方が

明らかに不自然なので、きっとこれはわざとでないかと思うのです。

これもまた、その場の状況に見事合わせた対応ということなのでしょうか。

 

あまり感心できたことではないため、

さすがに注意が必要かと声をかけもするのですが、

その様子がどうにも可愛らしくて、いつも思わず笑ってしまいそうになる私です。

 

 

 

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