ハルの庭

三歳の娘との、毎日の暮らしを綴っています。

お久しぶりのキウイさん

 

普段、ハルに果物を出すときは、大概種を取り除いています。

また、梨やプラムなど、果物によっては、

「種をとるから少し待っててね。」と言ったり、

「このままでは食べられないのよ、種があるからね。」

などと説明したりもしています。

そのためか、いつのまにやらハルにとって

“種は食べられないもの”という解釈になっていたようなのです。

 

先日、久しぶりでハルにキウイを出してみました。

はじめは美味しそうに食べていたハルでしたが、

ふと実のなかに黒い粒々があることを発見します。

それをあんまり険しい表情で見つめているので、

「それは種だよ。食べられるから大丈夫よ。」と私が言うと、

再びじっと見返したのち「ないない」と言って、

そのまま突き返してしまいました。

 

「それは食べられる種なのよ。とてもちいさいでしょう。

 種には食べられるものと食べられないものがあるの。

 食べられないときはお母さんが皆とってるから大丈夫、

 そのままで食べてごらん。」と勧めるのですが、まるで納得してくれません。

 

その後、どうにも仕方がないので種を取り除いて見せると、

ようやく満足した様子で食べはじめました。

 

 

同じ言葉で言い表す物事でも、その時々で役割や扱いが異なる場合、

それを説明するのはなかなかに難しいものです。

あまりうやむやにしてしまいたくないとは思うのですが、

ややこしい話をするのでは混乱させてしまいますし、

程よく割愛しながら要約するという小器用な対応が求められので、

どうも困ってしまいます。

種をとったらキウイさんはほとんど食べるところがなくなってしまうのよ…等々

実と種とをできるだけ境目で切り分けるよう苦心しつつ、説得を試みる日々です。

 

それにしても、いつもは随分とこわいもの知らずなのに、

妙なところで用心深いハルなのでした。

 

 

 

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