よだれっ子ハル 2
とにかくよだれの多いハル、よだれにまつわる出来事もたくさんあります。
まず結構な頻度で見られるのが、肝心のよだれかけが
よだれを受け止められないという事態です。
姿勢次第では仕方がないものの、よだれが悠々とよだれかけの
そばを通り過ぎて行くのには困ったものです。
特におすわりやハイハイの頃は、拭き取るためのタオルなどが手離せませんでした。
そんなこんなで外出中、雨かと思い空を見上げるも気配はなく、
よくよく見れば私の腕にハルのよだれがたらり、なんてこともあります。
いちどきによだれが落ちたときなどは、
気がつくと「これはなんだ!」と言わんばかり、
しきりに指差しをしています。
ハルにすれば、ついさっきまでなかったはずの水たまりが
突然出現した、というようなことなのかも知れません。
なかでも一番驚いたのは、ハルが自分のよだれで転んだことです。
まさかそんな、と思うようですが、本当に見事な転びよう。
大きなケガにならなくて良かったと心底ほっとしつつ、
あのときのハルの表情がなんとも言えず可愛らしくて、印象深いのでした。